平成6年夏
湘南のある雑居ビルで水道水による集団感染事件が起きました。
被害は736人中461人
この時水道局は、専用水道と言ってビル管理の
受水槽の水だったので
さしたる対応をしなかったんです。
ところが2年後
60㎞しか離れていない人口14,000人足らずの町で
住人の7割近くが下痢を訴える集団感染事件が再び
起きるんです。
過去最悪の感染率です。
水道関係者は大きなショックを受けました。
塩素が効かない!
原因は、硬い殻に覆われた耐塩素性原虫
クリプトスポリジウムでした。
環境中ではジ~~としてて
他の微生物に捕食されたりしてるんですが
ひとたび口から入ったら
体内で爆発的に増殖するんです。
糞便性で伝染るんです。
厚生省は緊急に暫定対策指針を策定し布告します。
濁度を20分の1まで落とせ!
今日まで半世紀以上も水系感染症を抑え込んで
きた水道は、塩素消毒に絶大な信頼を寄せて
いただけに、衝撃は非常に大きかった。
それでもサスガ世界に誇る日本の浄水技術です。
〔濁度95%ダウン〕をやってのけるんですねえ。
もちろん、それができない浄水場もありますから、
そこでクリプト原虫が検出されたら
給水停止! からの
給水車出動!
って手段でクリプト感染症に対抗しています。
(今いまの話です)
クリプトスポリジウムのおかげと
言ってはなんですが、
実際、それ以降、全国の浄水場は改修され
浄水システムはかなり高度化されました。
水道料金も上がっちゃいましたけど…
ほかにもジアルジア、レジオネラ菌など
通常の塩素消毒では不十分な微生物が
いっぱいいます。
塩素消毒は必殺ワザではなくなったんです。
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