水道水の有機フッ素化合物

厚労省がスッゴイ目標値を打ち出した
 

水道水の水質は常に厳重に監視されてるから、平常時はいつでも安心して飲むことができます。

基準値には『検出されないこと』というのもあって、その物質は『0』が要求されるのです。

今は廃絶された農薬のDDTなんかがソレ。

 
でも絶対零というわけではなくて『検出されないこと』の定義は500ng/L未満を指すそうです。
(ミリグラムじゃないよナノグラム。10億分の1g)
 

500ng/Lってチョッと想像しにくいけど身近で例えると25mプールに耳かき5杯分てこと。

こんな超ウルトラスーパー希薄溶質は『0』と考えていいよ、ということです。

 
計算きらいだから誰か検算してネ
(前提①)・・25mプール:横幅10m、深さ1mで容積250000L
(前提②)・・小さじ1=5g、耳かき1=0.025g
              (0.025=W0.3×D0.3×H0.28)
(換 算)・・500ng=0.5µg=0.0005mg=0.0000005g
(略計算)・・0.0000005×250000=0.125
       0.125÷0.025=5

 よ~し、こっから本番

厚労省が水道の新たな2物質に対し暫定目標値を決めた

4月1日から適用される。

その値なんと50ng/L

え?

さっき500ng/Lを『0』って言ったやん。

暫定目標値は超ウルトラスーパー希薄でもまだ濃いと。

そっから1/10!

えげつない低濃度です、測れるんやろか?

それはいったいどんなバケモンかというと

昨年の春、クローズアップ現代が取り上げたPFOAPFOSです。
 

PFOA(ピーフォア):2019年COP9で廃絶
   パーフルオロオクタン酸

PFOS(ピーフォス):2009年COP4で制限
   パーフルオロオクタンスルホン酸

ともに有機フッ素化合物の一種の界面活性剤


◆応用範囲が広いからいろんな所で使われた。

  泡消火剤

  焦げ付かないフライパン(テフロン)

  家庭用洗剤(界面活性)

  衣服(撥水性)

  食品容器(耐熱性、耐薬品性)

  食品包装紙(防汚剤)

  化粧品

  半導体など

◆環境中では光分解も生物分解も加水分解もしないから永~く留まる

◆体内に飲料水、ハウスダスト、食事で摂取したら消化器で分解されない。

◆沖縄や東京の川や井戸から高濃度で見つかった。

◆水道からも米国環境保護庁の勧告値を大きく上回って検出された。

◆浄水場で取りきれるとは限らず、てか、むしろ取れない施設が多い。

さあ、どうする

あらゆるところで使われてて、蓄積性
が高いから生産を止めようが工場が潰
れようがいつまでもソコにいる。

やがて土壌から地下水、あるいは河川
や伏流水にたどり着いてしまう。

私たちの水源よ。

今の浄水場じゃ取りきれない。

さて、ホンマどうすんねん  ← 今ここ
毒性に関してはまだハッキリしてないそうです。

世界中の国々が公衆衛生の尺度にする世界保健機関(WHO)にもガイドラインがない。

毒性評価が定まっていないから基準がないんです。

当然、日本の水道も毒性評価が定まっていないモノに基準は設けられないからおのずと検査もない。

 PFOA・PFOSが問題視されたのは、経済活動のない南極や北極で天然には存在しない化合物が検出されたことによるんですが、最近どうやら神経毒性や腫瘍発生などにPFOA・PFOSは関与してるようだ、と分かった。

それを受けて「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約」(コップ〇〇という国際会議)で製造・使用・輸入を廃絶または制限すると決まったんです。

アメリカの環境保護局は70ng/Lを『人が毎日2Lの水を70年間飲み続けても健康に影響しない』とした。

厚労省はそれをさらに下回る50ng/Lを暫定目標値とした。

さすがは瑞穂の国、清澄な水への思いは強い。

ただ残念なことに暫定目標値には法的拘束力がない。

日本全国、津々浦々どこへいってもPFOA・PFOSの無い水にアクセスできるとは限らないんです。

確実に取り除く方法は確立してますが、直ぐにどうこうできるはずもない。

枯渇に向かう社会資本という障壁もあるしね。

けど、水源の水質をチェックして問題があれば取水を停止できるし、代替に切り替えることもできる。

手を打てるんだから今回の暫定目標値の適用は私たちにはとっても良いことなんです。

【閑話】

さっそく珍妙なこじつけの浄水器の宣伝に出くわしました。

まことしやかに発展途上の科学を織り交ぜたいかがわしさ満載の浄水器?活水器?

みなさん、気をつけてね

水処理って業種は医療・コスメ・半導体・食品製造など幅広いオペレーションなのに、総務省の1000を超える産業分類には挙がってなくて、大→中→小→細までずーと『その他』なんです。

水って身近なくせに実態は分かりづらいから、大抵の人は水のことを知ってるようであまりよく分かっていません。

これ急所だから突かれやすいのです。

何をどう気をつけたらいいか、はひとことで言えないからとりあえずNGワードを羅列しときます。

信じて選んだのにPFOA・PFOSに何の役にも立たないってことがないようにネ。

 

   還元力  竹炭  トルマリン  水の記憶
   活性セラミック  放射性物質  波動測定
   珊瑚  遠赤セラミック  排水がきれい
   麦飯石  抗菌セラミック  水を活性化
   腐らない  ミネラルセラミック
   特殊セラミック  水のエネルギー
     クラスター  酸化還元電位
   天然鉱石  ミネラルバランス
   磁気セラミック  マイナスイオン

とりあえずこんなNGワードが2つも3つも出てくるようなら、チョッといっぺん冷静になって話を整理してみて。

『酸化は悪、還元は善』なんてのを持ち出す話し手には、特別に注意しましょうね~。

 PFOA・PFOSの除去は既にハッキリ確立しています。

条件付きですが粒状活性炭です。


それ以外のものは、たとえ学校の先生が言おうと、栄養士が言おうと、有名な大学名を出されようと、デタラメだと思って間違いはありません。

気になる人はどんな小さいことでもメッセージくださいね

まってます。

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